• 煌めく返り花

おばあ様がグループホーム入居したakiさんのお話


今回のインタビューは、1年半前からグループホームに入居されているご家族を持つAkiさん。ご家族のこと、高齢者シェアハウスについてお話しくださっています。


ご家族とグループホームについて

 祖母が認知症対応のグループホームに入居しています。入居まで祖母は妹家族と二世帯住宅で暮らしていました。認知症発症後も13年間は自宅に住んでいて、妹家族とも良い関係がありました。祖母はもともと社交的でご近所とのつながりも割と持っていた人で、ご近所さんは気にかけて声をかけてくださる関係でした。また、祖母はもともと多趣味でとても器用だったので、習字や木目込み人形作り、鎌倉彫、山歩きをしての高山植物のスケッチなど、とてもきれいに上手にしていました。家で一番上品な人でもありました。あの性格とあの趣味で入居前に通っていた通所デイサービスでもすごく楽しめていたと思います。

 祖母を孫たちで支えることになったのは母が先になくなったこと、そもそも私達が小さいときから祖母と同居していてとても身近な存在だったからということ、そして大学時代から就職するまでの5年半、私と祖母で2人暮らしをしていたことも理由にあります。私達は祖母の生活の趣向、生活スタイルや関係性の理解があるので、祖母がこうなんじゃないか、と考えやすい関係・立場だったと思います。

 グループホームへは祖母の認知症の進行と妹の出産がきっかけで入居することになりました。3人姉妹ですが、行き先を決めるにあたっては私と妹が主に相談しあい、少し遠方の姉に私が相談するスタイルを取りました。その時のケアマネージャーさんも信頼できる不安を取り除いてくれるタイプの人で、すごくよくみてくれました。あとは妹が、どうしても在宅でいられるのは自分が要と思うところがあったので、私が妹に「そろそろ大変だから、それはあなたのせいじゃないから」と話を切り出しました。その時祖母は96歳でした。グループホームに入居するということがどのくらいわかっていたのかなというところがありました。一緒に見学へ行った時、納得しているような、少なくとも嫌がっていなかったというところはありました。


グループホームでの暮らしについて

 朝食後散歩をします。散歩をしない日はリビングで新聞やテレビを付けながら利用者さんや介護職員さんとお話しながら過ごしています。あと、決められたプログラムで早々に出る日もあります。最近は病院に入院していた関係で、退院直後は外出できずマッサージの方を外注し個別対応をしてもらいました。今,「お家に帰りたい」と言うことはありますが、困らせるほどではなく、周りに適応しやすく介護しやすいタイプの祖母だと思います。「あんなふうに好かれるおばあちゃんになれないよね」と、妹といつも言っています。

入居後の人との付き合いについて

 入居後のご近所付き合いは物理的な問題で交流が途切れてしまいました。それから年齢や震災の経験によって友人は亡くなっている方が多いです。認知症になってちょっとした頃、祖母の思い出の場所をいろいろと回った機会に昔なじみの親友に再会したことがありました。その親友が亡くなったと連絡がありましたが、そのことは言えないままで,「元気かね」と言っています。

入居後のそれぞれの想い

 祖母の入居後、妹が「入居させちゃったのは自分が、本当はおばあちゃん家にいたかったのに悪いことをした」と言ったのです。でも「違うよ、今まで入居できたのは妹のおかげだ」って言いました。どうしても在宅で看るとおっしゃっているご家族の話を聞くと、きっと罪悪感のような思いがあるのだろうなって思います。私自身はやはり祖母が納得できるグループホームを選ぶというところがやっぱり鍵かなと考えました。だから一緒に見学をし、反応がよく、納得しているようなところを選びました。地域も今住んでいるところの地域のすぐ近くで、祖母の大好きな植物公園が目の前でよくお散歩に連れて行ってくれています。


高齢者のシェアハウスについてどう思いますか

 すごく興味があります。イメージとしては日本より外国に広まっているというのと日本では若い人、そうでなければ高齢女性のイメージが強いです。親を介護している世代の女性の反応は結構いいです。夫に質問すると「煩わしい」と。「いろいろなしがらみからせっかく離れたのに、趣味とかいろんなことに自分の時間として没頭したいのに」ということでした。社交性はある人なのですが、家の中でシェアするのは自分の中でできないようです。自分が介護される立場になったらわかるかもって。女性と男性でそこまで違うのかと面白かったです。

 私自身は今、仕事、妻や母としての役割で人と繋がっていますが、これが1人になったら生活リズムが崩れると思います。健康だけではなく誰かのために生きたいという思いが生きる軸として必要なのではと思います。この人といるから朝起きようとか、食堂に行きたいとか、あの人元気かなと気遣うとか。そうでないと生きる意欲も損なわれるのではないかと思います。


海外の下宿で経験した、人と一緒にいるということ

 余談ですが、以前、青年海外協力隊で南米の大家族の中に下宿していた経験があります。裕福なお家ではなく、お風呂、食事も全部共有で煩わしいことがたくさんありました。部屋に子どもたちがワーっと入ってきたり、「これなに?」と私の物を持っていってしまったり。でも今思えば彼らがいてその国の生活を知ることが出来たし、その頃の生活は自分にとってすごく良い経験になっています。生活をシェアしないとわからない経験でした。また、治安の悪い国だったので、大家族で過ごすことで大家族の一員として見られていたので防犯上すごく守られていたと思います。それから健康面。一度食事にあたって気を失い倒れたことがあったのですが、その家のセニョーラ(お母さん)が抱き上げてソファーに運んでくれて、他の家の電話を借りてJICA職員にも連絡してくれたことがありました。健康状態もそういう人がいないと保てなかったと思います。共に生活する人が必要だったと思います。私は人と生活していたからこそいろいろ守ってもらえていたと思います。(フッキー,さくみ) 

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