​挨拶

煌めく返り花代表西野歩

 私が高齢期の住いと住まい方を考えるようになった理由の一つは、「おひとりさまの老後」と「ケアの社会学」(共に上野千鶴子、2011)を読んだことがあります。家族と自分の未来を突き付けられた気がしました。

 もう1つは当時働いていた病院で出会った女性でした。

 彼女は何度も骨折し、そのたびリハビリテーションを受け、努力し、一人暮らしの自宅に帰っていました。ある時、担当の作業療法士に、もう一人暮らしはやめて施設に入ってほしいと姪に言われたのだと涙ながらに伝えに来ました。

 人生の選択は自分でできない人がたくさんいることを知り、これは私の未来の姿であり、両親、家族、友人たちの姿なのだと思いました。

 また彼女は、もう一度料理がしたいと何度も言いました。当時、作業をすることは健康につながると学んでいた私には、住まいだけではなく何かすることさえも剥奪される、そんな高齢期とは何なんだろうと憤りを覚えました。

 そして、夢を語ることから始まりました。

 それは徐々に仲間に話を聞いてもらい、集い生活することは必要なことか考え、形作られてきました。

 高齢期の住いと住まい方に危機を感じる。私たちは準備ができていない。未来は分からないけれどもただ不安がらずに、少しの準備を始めよう。

 そんなことを考え活動する中またできました。

 拙い文章でこの切迫感が伝わるかはわかりませんが、シェアハウスを活用してみなさんの人生に役立ちたいと思います。

 

代表理事 西野 歩

作業療法士,作業療法学修士,日本作業科学研究会監事,介護支援専門員,福祉住環境コーディネーター2級.

平成2年より東京慈恵会医科大学付属リハビリテーション科勤務

平成7年より専門学校社会医学技術学院作業療法学科教員.

現在,煌めく返り花プロジェクト代表理事,居宅介護支援事業所にてケアマネージャーとして働く.

<プロジェクトの目的>

シェアハウス運営を介して,高齢者の住いと住まい方を考える

<プロジェクトの仲間>

NPO事務局長,作業療法士,看護師,理学療法士,グラフィックデザイナー,主婦,会計士,保育士,マーケティングスペシャリスト,編集者,福祉・リハビリテーション施設コンサルタント,いけばな家元教授,メディカルアロマセラピスト,企業人事部勤務者など