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さびしいはきつい


寂しさは人にとってとてもきついことですね. 知人が大切で大好きでいつも一緒にいたご家族を次々と亡くし,「私はさびしいのがきつかったの.いまもきついのよ」と言っていました.周囲の存在ぐらいではどうにもしようがないことなのでしょう.

今年の夏は暑くて暑くて.何人もの80歳代,90歳代の方々が熱中症で入院なさっていました.高齢だと熱中症の身体への影響は大きく,動けなくなり,歩けなくなりというのが容易に起こります.7月や8月に入院したその方々が8月末9月に退院し,ご自宅に戻られました. 「ここに入院していて毎日楽しかったの」,「ここリハビリテーションにくるとみんなが待っていてくれるのがいいの」,「私の思っていること聞いてくれるのよ,うれしいわ」,「よくしゃべったわ.家に帰ったらまたしゃべらない日々よ」などなど.心にぐっとくる言葉を残して退院なさりました.

さびしいこと,きついこと.それを乗り越えてみんな生きているけれども,時にそのさびしさは自分の体をも脅かすほどになる.知人や入院していた方々から最近学んでいます.

高齢期だけではなく,多くの世代がさびしさと闘っているのだろうな.もちろん,私だって時にさびしいなと思うことがあります.ただ忙しくしているので忘れられるのかもしれません.そのような術をいつの間にか身に着けているのかもしれません.


知人が少しでも元気になりますように.退院していった方々が少しでも楽しい時がありますように.

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