ティール組織論,読みました.家族に勧められて読み,良かった!
多職種連携に携わる方々の参考になるのではないかな. そしてどこかで組織のスタートアップに関わる人にも役立つと思います.
今まで働いてきた場は,医局,病院,学校という,上意下達が当然なされている職場でした.大学病院えでは疾患・疾病が急性期の方を対象としていたので当然でした.命令系統がはっきりしていることで安心安全を守っていました.
ティール組織論では組織が活発に存続する意思決定の道筋が非常に個性的です.
現場で決める,他者と自分の個性を生かす,職場を自分事として考えるなどがなされていると書かれています.上意下達とは全く違う組織論です.
現場での意思決定が基本ですが,組織には責任者または代表者のような人がいます.その人の提案に対して,組織の構成員は意見を言うことができ,また責任者・代表者はそれを受け入れます.蓄積される経験は共有され,またベテランの調整上手が現場での決定を手助けします.そしてこのような組織は大きく成功を収めている例がたくさん出てきました.
2年ほど前に聞いたビュートゾルフという地域看護師集団も出てきました.アウトドア製品のパタゴニアも出てきました.
読み進むともっと素敵なことが.「全体性」を取り戻すという項目です.
人間性を仕事に取り込み,他者を尊敬し,生かしあうこと,紛争を解決する工夫など書かれています.またもや清水先生の「与贈循環」と同じことじゃないか!と感動しました.
他者への優しさはいつか自分に返ってくることし,それが組織を豊かにするということですね.
さて,私も自分のプロジェクトの仲間,そしていつもアドバイスをくれる皆さんを大切にしよう!そう思っています.至らないけれども,,,