#1に引き続き,高齢者が入れる施設を介護保険との関連で記載していきます.
私の認識違いがあったら,ぜひ教えてくださいね.
<福祉系居住施設>
以下6つ
④ 有料老人ホーム
⑤ 軽費老人ホーム
⑥ 生活支援ハウス
⑦ 養護老人ホーム
⑧ 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
⑨ 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
④有料老人ホーム:
食事の提供,介護の提供,家事,健康管理のいずれかのサービスを提供する高齢者施設.「いずれか」なので,確認が必要です.
家事または健康管理のいずれかを提供する民間施設.
老人福祉施設や認知症グループホームではないものをいう.
契約形態は,終身,賃貸借,終身建物賃貸借方式がある.
a 介護付(一般型特定施設入居者生活介護)
特定施設入居者生活介護の指定を受けて運営される.施設内で職員から介護サービスを受ける.
b 介護付(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)
介護などのサービスがついたホーム.介護が必要になっても,ホームが作成する計画に基づき委託先の事業所が提供する介護サービス(外部サービスを利用するという意味)を利用しながら生活を継続することができる.
c 住宅型
生活支援サービス付,介護は外部業者から介護サービスを受けて,生活を継続することができる.
d 健康型
自立した高齢者対象.食事などのサービスがつく.介護が必要になった場合は,契約を介助して退去しなければならない.
現在の主流は,a 介護付き(一般型特定施設入居者生活介護)とc 住宅型が主流となっている.
⑤軽費老人ホーム
市区町村や社会福祉法人により運営される無料,または低額の施設.
自宅で生活ができない高齢者が利用する.
60歳以上の人.夫婦の場合はどちらか一方が60歳以上である.
a A型(給食型)
所得制限あり.
生活障害に応じた生活支援サービスや介護サービスを利用すれば「自立した」生活が維持できる人向け.
介護保険は外部のサービスを利用する.
b B型(自炊型)
所得制限あり.
A型から食事サービスを抜いた施設.
介護職員が配置されていない.
介護保険は外部のサービスを利用する.
c ケアハウス
所得制限なし.
給食と外部からの訪問介護が受けられる.
食事や入浴などの生活サービス,生活相談や緊急時対応サービスを受けることができる.
60歳以上で自炊ができない程度の身体機能低下があるか,高齢のため独立して生活するには不安があり,家族による援助を受けることが難しい高齢者が利用できる.
介護保険は外部のサービスを利用する.
d 都市型
都市部にある)定員20名以下の小規模なホーム,
要介護度の低い低所得高齢者を対象としている.
⑥生活支援ハウス
市区町村管轄.自宅で生活困難な60歳以上の人が利用できる安価な賃貸住宅.
介護が必要になると入居は困難となる.
⑦養護老人ホーム
市区町村管轄.在宅生活ができない65歳以上の人.
養護老人ホームを対処し,自立することを目的としている.
介護度ではなく,環境上・経済上の困窮がある場合に入居になる.
⑧介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
要介護3~5の人が対象.
自宅介護が困難な人.
介護が目的なので,介護保険を利用したサービスを利用できる.
⑨ 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
要支援2以上の認知症の人.
5-9人が入居できる家.
入居者が食事の支度,掃除,洗濯,買い物など家事作業を介護職員と協働で行うこともある.
文献
東京大学高齢社会総合研究機構編集:東大がつくった高齢社会の教科書,2017,東京大学出版会