埼玉県蓮田にある和が家介護グループの古民家デイサービス「いぶき」に行ってきました.
素敵でした.,到着したのは17時過ぎ.延長デイサービスの方しかいらっしゃらず,ハード面の見学と施設長さんのお話を聞くことしかできませんでした.次回はもっと早い時間からお邪魔します.
ハード面
農家だった古民家をリノベーションしています.門から進むと,正面に大きな古民家,横には納屋があります.庭には枝垂桜や様々な草木が植わり,畑があります.積み上げられた肥料,農具.訪れる人への明らかなメッセージが出迎えています.「一緒に四季を楽しもう,農業をしよう,草花を慈しもう」って.
うっとりの古民家.そしてリノベーションを職人さんと共に施設長自ら行っています.ちょっと雑な感じの個所があったり,ああ,こうやってみんなの使い勝手を考え普通と違う設定になっているのだなと至極感心することもあります.大きなテラスがあり,部屋から出ることができ,庭と畑,そしてプランターを見ながら椅子に座り語り合うこともできます.
部屋の中はデイサービス用にすべての壁が取っ払われ,広い空間が準備されています.かやぶきこそありませんが,天井の高さが気持ちよく,太い梁があります.なんとも懐かしい,落ち着く色調と飾りです.きっと安心な気持ちが生まれてくるだろうな,ここは自分のいていい場所と思えるのではないかと思います.
誤解されないといいのですが,猥雑なのです.それがなんとも「家」な感じです.先日読み終えた「介護するからだ」を思い出します.
圧倒的な環境でした.
直井さんとお話をしていると,デイサービスで生活を充実させること,その人のやりたいことを共に追求するのは当たり前のこと,日本のどこでも行われていることに思えてきます.作業科学が日々に埋め込まれる日を願うのですが,それが実現されているのではないかと錯覚します.でも,錯覚なのではないかもしれません.壁に貼られた職員さん手製の年間予定を見ていると,無限 ∞ に広がるデーサービスの世界を垣間見,将来が楽しみになります.よい出会いでした.力をもらいました.