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訪問看護ステーションと児童発達支援放課後等デイサービスを兼務している作業療法士フッキーさん


Q:フッキーさんがお仕事をしている施設の名称や特徴は?

 私が勤務している施設は、同事業車内の訪問看護ステーションと児童発達支援放課後等デイサービスです。

 利用者は高齢者も多いですが、お子さんもいたり、統合失調症など精神疾患の成人の方もいらっしゃいます。

 高齢でサービスを利用されている方々には、住み慣れたご自宅で生活している方や高齢者住宅にお住まいの方がいらっしゃいます。高齢者住宅には、リハビリテーションというサービスが付いていないケースが多いので、外注せざるを得ない状況なのかなと思います。


Q:フッキさんーは、訪問作業療法士についてどのように考えていますか?

 施設への訪問に関しては「利用者さんの生活を安定させる」ということが重要だと思いますね。

 作業療法士も看護師も理学療法士もそこが1番のテーマだと思います。

 気分にムラがある方が落ち着いて生活できる方法や、また身の回りのことだけではなく、施設の生活の中でどのようにその人らしい生活をしていただくか.

 例えば、高齢者のトイレの対応を考える上で、ただ安全にできるだけではなく、ストレスなくできる方法を考えることが大事だと思います。

 そして、職員との調整も重要かと思いますね。ただ、訪問する施設によってカラーが異なるので、ご本人の評価だけではなく、施設が持つ力も評価することが大事かと思います。対応する際は、施設所属のケアマネジャーさんに普段の様子を伺った上でプランを考えていきますね。認知症の方は合意形成が難しいため、家族から話を伺って、実際に対応して、ご本人の反応を見て、対応の妥当性を確かめることもしますね。

 在宅訪問では、お部屋に入った時の情報量が施設と比べて多いと思いますね。施設では、持ち込める物に制限がある反面、家では玄関に入れば縫い物が飾ってあるなど物でゴチャゴチャしているけど、その人なりを捉えることができます。また、それらの情報は、今後どのように過ごしていきたいかを知る手がかりになると思うんですよね。自分のことを語ることができなくても、環境からある程度類推できますかね。

 今の生活を安定させて、更にそこにその人らしさを入れていく時に、分かり易いですね。

 利用者さんからしても、やっぱり今まで住んで来た、という流れがある場所、自分の慣れた環境である自宅が1番安心できると思うんですよね。

 「作業療法士は○○ができますよ」ということを最初の段階で伝えられたらいいなって日々思うんです。訪問リハ導入時に必ずケアマネジャーさんの説明があります。ただ、丁寧に訪問リハビリの説明をしてくださる方もいれば、「マッサージしてくれる人がきますよ」と説明してしまう方もいる。その場合、軌道修正していくことが必要になりますね。

Q:看取りに関わったことはありますか?

 件数は多くはありませんが、あります。

 私が関わった中に、進行性核上性麻痺の方がいました。関わり始めた時にはかなり進行していました。調子が良い時は手引きで歩いてトイレに行き、娘さんに介助指導をしていました。それと、お庭を見ることが好きな方でした。1〜2mくらいの距離を一緒に歩いて引き戸のところに立ってもらって、戸の取っ手の部分を持ってもらいながらドア開けて、外の空気入れて「今〇〇が咲いてるね」というお話をするということをぎりぎりまでやりました。言葉も徐々に出せなくなり、コミュニケーションが難しくなりましたが、その時は笑顔や目線で訴えてくれました。

この方には最期まで支援できたかなっていう気はしますね。

Q訪問リハビリテーションであったら良いなというサービスはありますか?

外出に関するサービスがあってもいいなと思いますね。

 例えば、「レストランに行きたい」となっても、いくまでの動線をイメージしたり、そこで何が起きてどうなってっていう段取りを確認して、その中で起こりうることを整理して事前に伝えて、実践してもらうところまではできるのですが、同行はできないんです。今だと自費のサービスでやることはできるのでしょうが、もう少し外出のサービスに関して発展してもいいかなと思います。


Q高齢者のシェアハウスについてどのようにお考えですか?

 シェアハウスって若者っていうイメージを持っていたので、「高齢者のシェアハウスというアイデアもあるんだ」と思いました。

 確かに高齢者こそ気の合う仲間同士で、それぞれの持ち味を生かして生きていくためのつながりができたら良いなって思いますね。1人でできることは限られてますが、みんながつながれば、できることを増やせると思うんですよね。

 今までの施設のイメージとは少し違う形で、少し若い段階からみんながつながった状態で生活をして、その中で助け合っていくっていう形はすごく良いと思いますね。

 漁師の町に訪問すると、近所がみんな同じ名字のため屋号で呼び合ったりするんですよね。そこには「どこがどうで」っていう情報交換が起きていて、「それはあいつにやってもらえ」という形で、完成されたコミュニティがあるんです。


長年その土地の歴史の中で成り立ってきたこういう仕組みをいきなりシェアハウスに組み込むのは、難しいかも知れないですけど、そういう雰囲気がシェアハウスの中にあると良いのかなと思いました。 (さくみ&

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