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執筆者の写真煌めく返り花

認知症の介護者の困り事と事前に知っておきたかったことは「今後の症状の見通し」

ニッセイ研究所のレポートに、認知症の家族を介護している人たちへの調査結果が出ていました。(参考文献は文尾)

日々の介護で困ることは、「先の見通しが立たないこと」だと書いてあります。


介護者が必要としている情報は、上位から20%代のものまでは以下です。

「今後の症状の見通し」が47.7%

「国の支援情報」(28.5%)

「認知症の治療方法(25.4%)

「生活の継続方法」(25.0%)

「介護の知識や介護の方法」(24.5%)

「認知症対応の介護事業者」(22.6%)

家族が認知症になる前に知っておきたかったと考える情報は以下です。

「今後の症状の見通し」が53.6%

「認知症の症状」(49.1%)、

「認知症の治療方法」(43.7%)

「予防・早期発見のポイント」(42.0%)


「事前に知っておくことで予防や早期発見、症状の進行を遅らせるなどの効果や適切なアドバイスが得られる相談先の確保が期待できたと考えられていることを示しているものと思われる」とあります.


私がおすすめする認知症関連の本は「認知症の語り 本人と家族による200のエピソード」(日本看護協会出版会、2016)です。幻覚を見る夫とその幻覚から脱する方法を妻と二人で探し見つけ、「おまじない」として家族で活用しているエピソードがあります。




見えていることは理解できても、それを「ありません」と否定するのではなく、どうやったらそれから脱するかを見つけるご家族の努力やその中にちょっとしたユーモア、やさしさがあります。認知症のことを知るためにも、専門家の方々にもお薦めします。

研究報告の全文は以下です

1、井上 智紀;認知症介護の実態(4)-家族介護者が求める情報、研究員の目1-2,ニッセイ基礎研究所、2020

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=64032?site=nli

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