コロナ禍の経済に対する打撃は計り知れない状況です。飲食業や観光業については、良く取り上げられますが、影響をうけている業種が多岐にわたっています。イベントや店舗のショーウィンドウを飾るのに使う風船。今は星形だったり風船の文字もありとても華やかなものが沢山あります。人が集まるイベントの多くが中止になり、風船の受注も大幅に減少しています。その風船屋さんが、このコロナ禍で販路を開拓すべく頑張っています。
「横浜風船」がいろいろな形の風船を加工する技術を、感染防護用のガウンの作成に活かせないかとチャレンジしました。2枚のポリエチレンを張り合わせたような使い捨ての手袋。あれをヒントにしてガウンの作成に取り組んでいます。医療者の意見を聞きながら改良を加えました。紐を縛る必要がなく、胸元の開口部分を小さく抑えることができるので、飛沫を防ぐ面積の割合が大きくなっています。春の緊急事態宣言期間に一度サンプルが送られてきて、正月あけにもう一度送られてきました。改良が加えられており、使い勝手よくなっています。若い介護スタッフが後ろでに紐を結ぶことに苦労しているのにびっくりしていた矢先、紐を結ばないガウンは現代に合っているのかも…と思いました。そして、技を持つ職人さんたちが、その技術を、コロナとの闘いになんとかして活かそうと工夫していることに関心し、日本のもの造りの底力に期待する限りです。「医療現場に自分たちの力を何か役立てることはできないか。と思い立ったと」いう言葉に、医療者の端くれとしては感動すら覚えました。
(↑*編集者注:URLこちらが感動の横浜風船さん)
こんな仕事をしている人がいるんだ。こんな技術がいかされていたんだ。など、コロナ禍があったから、初めて知ったことが沢山ありました。知らないところで、いろいろと助けてくれていた人達がいたことをコロナ禍で知らされるなんて、不思議な気持ちです。
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